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2006年6月15日 (木)

究極の少子化対策は、美容整形に保険の適用!

というのは、極論とか言われそうだが、結構まじめに書いているので、ちょっと読んでほしい。
決して容姿が劣っている人への差別というわけではない。

日本人の結婚観や女性美に対する考え方というのは、これまで大きく変遷してきた。
江戸時代、結婚において容姿はまったく重要ではなかった。
重要なのは家柄。
結婚する場合は、お互いの家柄がつりあうことが重要であり、それ以外の要素はほとんど重要視されなかったのである。
結婚するにも、互いの家の親同士が決めるものであり、本人同士が相手の容姿を考慮する余地もなかった。
また、妻も家の中で家事をするだけであり、外に自らの容姿を見せる必要もなかった。
美人画の浮世絵も好まれたとはいえ、それは絵の中での話。
結婚には結婚の論理が通っていたのである。

明治時代以降、欧米の文化や習慣、考え方が入ってきて、結婚観にも変化が出てきた。
アメリカの映画を見てもらうとよくわかるが、客を招いてパーティーを開く際に、妻が先導を切って取り仕切り、ゲストを招くホストとしての役割を果たすというのが欧米の考え方。
来客があっても、お茶を出してすぐに奥に引っ込んでしまう日本的な生活スタイルとはずいぶん違う。
このような欧米の習慣等が入ってくるにつれ、妻は表に顔を出す習慣が日本に根付いていったのである。
結婚は同じ家柄同士の家の結びつきという結婚観も崩れだすのと同時に、妻も表に出る存在として見た目を以前よりは重視するようになった。

とはいえ、戦前までは、美人は悪だとされていた。
化粧や整形ではなくて、生まれついて美人の女性もいるわけであり、そんな考え方無茶苦茶だよ、といってみても、そういう見方で美人を見ていたのである。
女性はみだりに自分の美を外面に誇示してはいけない、そんなことをするのはその女性が悪い、はしたないという価値観だったのだ。
与謝野晶子が女性美について短歌を詠んだときは、当時の社会の価値観に対する必死の抵抗だったともいえる。

それが大きく変わったのはやはり戦後。
日本国憲法では両性の合意を婚姻の前提に掲げ、家同士の結びつきを前提とした旧来の結婚観に終わりを告げた。
アメリカ中心に欧米の習慣・文化・考え方が、急速に流入した。
女性たちは、スクリーンやテレビの女優の美しい姿に憧れ、真似ようとした。
それとともに、家父長制の崩壊や男女平等という考え方の浸透、そして、戦後の高度経済成長を背景とした女性の社会進出の進展。
戦後社会では、女性は家の中で家事をするだけの存在ではなく、家の外に出て存在でもあるのだ。

現在では、女性はもはや美しくあることを悪と見なさなくなった。
逆に男の面食いの方が非難される側となった。
美しい女性は例えばカリスマモデルのように女性からも称えられ、男性からは、面食いを批判されながらも、恋愛の対象としてもてはやされる。
美しくなるための手段も情報もあふれる一方で、その流れから取り残された女性たちは、コンプレックスを抱えながら、自分の運命を呪って結婚できずに生涯を終えてしまうわけなのだ。

女は顔じゃないよという人もいるかもしれない。
しかし、「ブスの瞳に恋してる」という番組にちなんで、結婚するならエビちゃんと森三中どっちを選ぶと、街角でアンケートを取っていた。
そうしたら、一人を除いてみんなエビちゃんと回答していたのである。
結婚する相手の女性を男性本人が容姿で決めること、しかもより良い容姿を求めることは江戸時代ではありえないことなのだが、これが現代日本の現実なのだ。

「ビューティーコロシアム」という、容姿ゆえにコンプレックスを抱いて悩んでいる女性を美しく甦らせるという番組がある。
この番組では美しくなった女性が、新しい人生を手に入れる場面も映し出されており、結婚を含めた女性の人生において、いかに容姿が重要なファクターとなっているかがわかる。

だから、少子化対策として美容整形の費用に保険を適用することは、結構まじめに考えるべき課題だと思う。
金額が多額とはいえ、子供を育てて大学まで出す費用が千万円単位でかかることから考えれば、容姿がよくなくて恋愛・結婚もできず子供が生まれないことの是正の方がはるかに安くつく。
もちろん、保険の悪用を防止するために、整形後一定期間内に結婚・出産しない場合は、保険を適用した額全額返還させるという方法もある。
保険が無理なら補助金でもいい。

独身税などという、独身なら課税するという暴論よりも、こちらの方がはるかに説得力があるのではないか。
独身というライフスタイルの否定は個人の自由を奪う可能性があるし、何より結婚したくてもできない女性もいるのだ。
また、国家が強制的に結婚させるか?
両性の合意に基づき結婚するという憲法に反するし、何かの宗教教団みたいだ。
だったら、美容整形に保険なり補助金を出すなどの方が現実的ではないか。

この本は大学の教授が書いたのだが、結構面白い。

日本人が美人というものにどういう考え方をとってきたかを学問的に教えてくれるものであり、この文章を書く上で大変参考になった。

Book 美人論

著者:井上 章一
販売元:朝日新聞社
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