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2006年11月23日 (木)

あーあ、証券税制の優遇措置も終わりかあ・・・。

投資を行う筆者にとって懸案の事項である証券税制の優遇措置が予定どおり終わることになりそうだ。
若干の緩和措置はあるものの、20%にすることで決まりそうだ。

つくづく思うのだが、税調は「角を矯めて牛を殺す」ということわざを知らないのだろうか。
税金を取るために税率を上げたら、かえって取引が細って資本が流出し、税収も落ちそうな気がする。
だいたい、この証券取引の税収はたかが知れている。
こんなもののために日本の証券市場の魅力をわざわざ失わせる政府の気が知れない。

さらに問題なのは、この問題に多くの人が無関心だということである。
証券取引なんて金持ちのすることという訳のわからん偏見が蔓延しているようだ。

本当にそうか?

厚生年金や企業年金だって、株式等で運用している。
個人の取引が細って株価が下落した場合、当然のことながら普通のサラリーマンが将来受け取る年金も減ってしまうわけであり、多くの日本人にとっては他人事ではない。

お隣の中国では、わずかな印紙税だけで株式の取引にはほとんど税を課していないそうだ。
長らく共産主義を徹底し株式市場など考えられなかった中国が、これだけの短期間に株式市場が成長したのも税率の少なさが大きく影響していると思われる。
日本人も本当に豊かな老後生活を送ろうと思ったら、証券市場を魅力あるものにするべく、税率を減らして取引証券市場を活発化することを真剣に考えることだ。

余談

証券税制を簡素化するという政府の謳い文句がかつてあったような気がするが、かえってめちゃくちゃ難しくなっている。
真面目に税制の簡素化を考えているんだろうか。
とてもそうは思えないのだが、税制の複雑化に向かう議論を行っている何たら委員や公務員に税金から給料が払われていると思うと、あきれ返るばかりだ。

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何でニコール=キッドマンは、「奥さまは魔女」なんかに出たんだ?アメリカ三部作に出ていれば、もっと名を上げたのに・・・

筆者は映画が好きである。
といっても、映画を熱心に見ているのはここ7・8年のことであり、年間150本程度(劇場・テレビ・DVD含め)しか見ていないから、筋金入りというわけではない。
とはいえ、ある程度は見たわけなので、非常に強烈に印象に残る映画もあった。

筆者が好きな映画監督の一人に、ラース=フォン=トリアーがいる。
日本では、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の監督として有名だが、筆者がこの監督を好きになったのは、「奇跡の海」がきっかけである。
これは、宗教と信仰心というなかなか難しいテーマをヒロインの悲劇を通して描く、非常に考えさせる映画だった。

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この監督が取り組んでいる作品にアメリカ三部作と呼ばれるものがある。
アメリカを舞台に、グレースという主人公が繰り広げる人間劇であり、アメリカの政治体制への痛烈な風刺でもある。

で、ニコール=キッドマンは、この一作目である「ドッグヴィル」にグレースとして出演した。
人間感情を無視した独善の押し付けが招く悲劇を描いた衝撃的な作品であり、ネオコンやキリスト教保守主義を暗に批判しているともとれる。
この映画にも筆者は感銘を受けた。
「ドッグヴィル」という小さなアメリカの村に、追っ手から逃げて救いを求めるグレース、そのグレースを利用し村人を教化しようとする村のインテリ青年。
この「正義」を振りかざす村のインテリ青年の企みが、やがて村人とグレースを悲劇に追い込むことになる・・・。

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この悲劇により人々の精神が追い込まれていく状況をスクリーンでも表現すべく、監督は非常に恐ろしい手法を取った。
映画の撮影は、ある薄暗い倉庫を利用し、その倉庫に役者を閉じ込めて行った。
地面に黒い線で道路や境界線を引き、簡単な扉や窓を設けただけのシンプルなセット。
それを「ドッグヴィル」として撮影するのだが、その様子もメイキング映画として公開された。
村人に責められるグレース役のニコール=キッドマンが精神的にも耐えられず、撮影終了後に泣き出すシーンがあったり、監督を異常者としてののしる役者もいたりして、彼女がいかに精神的に追い込まれていたかがわかる。
そのせいだろうか、二作目の「マンダレイ」には彼女は出演しなかった。

でもなあ、よりによって、「奥さまは魔女」なんかに出演しなくてもいいのに。
アメリカの映画の賞には、「ゴールデンラズベリー賞」(略してラジー賞)という、最低映画を決める賞の授与式が、アカデミー賞の授与式の前日に行われる。
「奥さまは魔女」の出演により、彼女は共演者と共に、最低スクリーン・カップル賞を取ってしまった。
ラジー賞はそこまでけなさなくてもいいじゃないのという映画もあるけど、「奥さまは魔女」は受賞に値するほど退屈な映画だった(WOWOWで最近見た)。
最近リメイクばやりだけど、十分鑑賞に堪えられるリメイク映画はあまりないのが現実だ。
この映画もまさにそのとおりの映画だった。

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ところで、アメリカ三部作の二作目「マンダレイ」ではグレースを別の女優が演じたが、前作同様非常に考えさせられる映画だった。
「マンダレイ」では、奴隷制度廃止後も奴隷として黒人を使い続けるアメリカ南部の綿花農園が舞台。
グレースはこの農園にたどり着いてまもなく、綿花農園の領主たる老女が死んでしまう。
老女の遺言でグレースは農園の領主になると同時に、奴隷制度を時代遅れとして農園の黒人奴隷を解放する。
しかし、その後悲劇がまた引き起こされる。

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この映画のラストでは、農園「マンダレイ」の秘密が暴かれる。
それは衝撃的だけでなく、アメリカの歴史・システムをも観ているものに想起させる。
「マンダレイ」の秘密が暴かれるとき、アメリカの歴史・システムも白日の下にさらされるのだ。

というわけで、このすばらしい映画にニコール=キッドマンが出演すれば、女優としてもっと名を上げていたと思うだが、という次第である。

余談
アーノルド=シュワルツネッガーもラジー賞受賞経験あり。
また、華氏911に出演(?)した米大統領ブッシュとラムズフェルドもそれぞれ最低主演男優賞と最低助演男優賞を受賞している(もちろん、作品そのものはラジー賞を受賞していない)。
過去マッカーシズムもあり、ハリウッドは共和党を相当嫌っているようだ。
ハリウッドのリベラルぶりに比べて日本はどうかと思ってしまう。
映画は表現の自由が生命線となるにもかかわらず、あまりそういうことを考えていない映画関係者が多いような・・・。

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2006年11月21日 (火)

教育現場の崩壊の責任について

現在教育が危機的な状況にあることはもはや言うまでもないだろう。
では、一体誰がそれを招いたのだろうか。

一時期主に右寄りとされるマスコミから、日教組が日本の教育をダメにしたと激しい非難を浴びせたことがあった。
しかし、その後日教組の勢力は低下し、組織率も30%を下回るようになった。

これは、日教組を批判するマスコミが正しければ、日本の教育が改善したことを意味するはずだった。
ところがどうだ、実際には教育現場は悪化の一途をたどった。
日教組にも問題はあっただろうが、それは教育現場を崩壊に導いた主たる要因ではなかったことを意味することになろう。

未履修問題にやらせタウンミーティング、いじめによる自殺問題というのは、今の教育が抱えている大きな問題である。しかし、日教組の批判で事足れりとしてきた一部のマスコミは日教組に責任を負いかぶせるだけで、満足いく問題究明を行ってこなかった。

今これらのマスコミからは踏み込んだ教育問題の報道が行われていないようだ。あれほど熱心に日教組をたたいておきながら、組織率が下がっても教育が悪化するばかり。
自らの報道者としての能力の欠乏を反省し、より一層問題究明に取り組むべきなのだが、彼らには反省という言葉も頭にないらしい。

ところで一番責任があるのは誰だろうか。自民党文教族か文部科学省官僚といったところだろうか。
いずれにせよ、何らかの総括が必要ではなかろうか。

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