« 2007年2月11日 - 2007年2月17日 | トップページ | 2007年3月18日 - 2007年3月24日 »

2007年3月 3日 (土)

日銀の失敗~2月の利上げは正しかったか?

ここ数日、世界同時株安が発生している。
上海や深センでの株式市場の急落が、世界同時株安を引き起こしたと、テレビを中心に一般的なマスコミは解説しているようだが、筆者は、上海株式の急落は世界同時株安のきっかけでしかないと考えている。
それはあくまで経済をあまり理解していない人向けの単純な図式でしかない。

むしろ、アメリカでのGDPの確報値の大幅な低下や1月の耐久財新規受注の大幅な悪化が要因として大きいと筆者には思われる。
バーナンキFRB議長が利上げを何度か行ってきたが、これがアメリカ経済にジャブのように効いてきているようだ。
アメリカは景気低下に向けた軟着陸に成功しつつあるという大方の予想を裏切ったのが、今回の大幅なアメリカの株安であり、これがむしろ世界経済に悪影響を及ぼしそうだとして、投資家が株式市場から資金を引き上げたと思われる。

上海や深センでの株式市場の急落といっても、もともと国内投資家専用の市場が過熱気味だったのが、政府による引き締めにより景気悪化しそうだとうわさが広まって資金を引き上げだしたことが原因。
オリンピック特需に沸いている中国国内の投資家がバブルを引き起こしていたわけで、PERも40倍ぐらいと他の市場に比べてかなり高すぎた。
他の市場のPERは10数倍であり、それほど高くはない。
中国市場の急落はあくまで中国人投資家にしか影響がない範囲だったわけで、中国発の世界同時株安というのは短絡過ぎる。

さて、日本では2月に日銀が利上げを行った。

一部には、政府の反対を抑えて日銀の独立性を示したと評価する向きがあるが、筆者は全く逆の意見である。
なぜこの時期に利上げしたのかの理由が不明確だからだ。

日銀は1月の利上げを見送ったが、この理由としては、個人消費が伸び悩んでおり物価が上昇していないことが理由として挙げられた。
安倍政権の反対に屈服したのか否かという評価はさておき、物価が上昇していないから利上げはしないというのは実に経済学的に整合的な論理である。

それなら利上げを行った2月に物価や個人消費に関する指標は改善したのだろうか。
答えは否だ。
では、なぜ利上げを行ったのか。

2月のG7で、日本が低金利政策を続けているがために、円で資金を調達し高金利国通貨で運用する円キャリートレードが、世界経済を不安定にしていると声明が出たからである。
円キャリートレードが膨張していたのは1月でも同じである。
だったら、1月にでも利上げを行い、円キャリートレードによる投資の過熱を抑えることが必要だったのではないか。
2月に利上げを行い日銀の独立性を保ったなんていう人もいるが、円キャリートレードを恐れる外圧に肩を押された格好なのだ。

このような状況の中、日米の金利は今後どのように展開し、どのような経済環境を生み出すのか。
米国では、経済指標の悪化を受け、利下げを求める声が高まる可能性が大きい。
すると、日米の金利差が縮小し、円キャリートレードの巻き戻しがより加速するかもしれない。
つまり、買っていたドルを売却し円に換え、調達した円貨を返済することになるわけだ。
その結果、一時的かもしれないが、大幅な円高が加速する可能性もある。
すると、輸出企業の想定レートの見直しも余儀なくされて、企業業績が下方修正されることおそれがある。

株価の調整が一時的なものだと思っている人も多いようだが、その予想を裏切る結果になるかもしれない。
いずれにせよ、今回の世界同時株安が、今後日米の金利差や株価にどのような影響を与えるかは、あらかじめ意識しておいたほうがよかろう。

投資家のための金融マーケット予測ハンドブック Book 投資家のための金融マーケット予測ハンドブック

著者:住友信託銀行マーケット資金事業部門
販売元:日本放送出版協会
Amazon.co.jpで詳細を確認する

国債の歴史―金利に凝縮された過去と未来 Book 国債の歴史―金利に凝縮された過去と未来

著者:富田 俊基
販売元:東洋経済新報社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義(上) 為替と金利はなぜ、いつ動くか編 Book 藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義(上) 為替と金利はなぜ、いつ動くか編

著者:藤巻 健史
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | トラックバック (14)

菊地凛子さんがオスカーを逃したけど・・・

まあ、しょうがないか。
だって、前にもこのブログで書いたけど、アカデミー賞って、ハリウッドのための祭典だもの。
最近では、徐々に傾向も変わってきて、難しい役どころを演じた人が受賞する例もあるんだけど、やっぱりハリウッドらしい映画の女優が賞を取ってしまった。

難しい役どころをこなしてオスカーを取ったといえば、小生は「ボーイズ・ドント・クライを思い出す。
菊地さんは健常者でありながら聾唖の女子高生という難しい役を立派にこなしたそうだが、例えば、「ボーイズ・ドント・クライ」のヒラリー=スワンクも、性同一性障害の女性を演じきって素晴らしい出来であった。
女性でありながら、女性である自分に違和感を持ち、男性として生きる女性。
彼女は女性でありながら、あたかも男性のようにスクリーンで振舞っていた。
何気ない仕草(櫛で髪をとかす手つきなど)までもが男性のようであり、決して大げさではなく、自然な男性の振る舞いであった。
小生の妻も、彼女を見て「この人本当に女性なの?」と驚いていた。

そのほかにも難しい役どころをこなしたといえば、ウディ=アレンの映画「ギター弾きの恋」で、口が聞けなくてやや知恵遅れ気味の少女ハッティを演じたサマンサ=モートンが挙げられるだろうか。
彼女もオスカーにノミネートされたが、受賞には至らなかった。

いずれにせよ、これらの演技派の女優が、映画を変えていくかもしれない。

ボーイズ・ドント・クライ DVD ボーイズ・ドント・クライ

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2006/02/10
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ギター弾きの恋 DVD ギター弾きの恋

販売元:メディアファクトリー
発売日:2001/10/26
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | トラックバック (4)

2007年2月26日 (月)

みのもんた笑劇場~菊地凛子さんにみのもんたが言った珍言

みのもんたは前々からアホだと思っていたが、ここまでアホとは知らなかった。
それは今朝の「朝ズバッ!」の話。

アカデミー賞の会場に向かわんとする菊地さんに向かって、衛星中継でみのもんたがインタビュー。

曰く、「菊地さんって、映画に詳しいそうですね」だそうだ。

はあ?

菊地凛子さんを誰だと思っているんだよ?

女優だよ、しかも映画に何本も出ているんだよ!!

アホかみのもんたは。

イチローに、「野球がお好きなんですね」と訊くのと同じぐらい愚問だよ。
本当にみのもんたはアホだよ。
世の中、こんなアホが好きなバカもいるようだけどね。

余談

ところで、スポーツ新聞を飛行機内で読んでいたイチローに対して、「野球がお好きなんですね」と尋ねた強者のキャビンアテンダントがJALにはいたそうである。本当にイチローそのものを知らなかったらしい。

菊地凛子さんが出演している映画を挙げておくので、みのもんたは見ておくように。

笑う大天使(ミカエル)プレミアム・エディション DVD 笑う大天使(ミカエル)プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/12/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

誰がために DVD 誰がために

販売元:バンダイビジュアル
発売日:2006/02/24
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | トラックバック (6)

« 2007年2月11日 - 2007年2月17日 | トップページ | 2007年3月18日 - 2007年3月24日 »