シャープのCMで、自社の携帯電話の音楽再生能力を表現するために、世界最長の曲「ヴェクサシオン」(ギネスブックにも載っているそうです)が演奏できるというキャッチフレーズが流れていた。
このヴェクサシオン、エリック=サティが作曲したもので、演奏時間は18時間である。52拍からなる1分程度の曲を840回繰り返すため、聞き続けた人は一種の異様な感覚にとらわれるそうである(ところで、当の本人もちゃんと演奏してみて確認したのだろうか、したのだろうねえ)。
本当に演奏されたことあるのと訊かれそうだが、演奏されたことはある。1963年らジョン=ケージ(実験音楽の旗手)によって初めて演奏された。この時は10人のピアニストと2人の助っ人が夕方6時から演奏を開始し、翌日の午後12時40分まで演奏をし続けたそうだ。日本でも1967年12月31日から翌年元旦にかけて、年越しで演奏されたそうだ。
エリック=サティといえば、「3つのジムノペディ」や「お前がほしい」で非常に有名だが、結構変わった曲も作っており、個人的には好きな作曲家の一人である。
ちなみにヴェクサシオンとは、フランス語で「嫌がらせ」という意味。
こんなに長い曲を聴かせるなんて嫌がらせだという、エリック=サティの遊び心溢れた曲名となっている。
このCDにはヴェクサシオンは入っていない(というより入れるのが無理)が、上記の他の2曲も収められており、エリック=サティを十分楽しめるものとなっている。

こちらもなかなかいいです。
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