表参道ヒルズの異常な価格はバブルの予兆か?
昨日、うちの父親が東京に遊びに来たので、東京を案内した。
どこに行きたいか聞いたら、銀座ということなので、銀座を案内した。
うちの父は、長い間洋服卸に勤めていた。それだけあって、洋服にはうるさい。
ブランドに惑わされず、洋服の材質や生地、縫製から論じてくれる。
で、銀座の百貨店に並べてある洋服はどうか。
父の感想は、「これは高いなあ。でも、この生地だから若干は高くなるのはしょうがないけど、それにしてもさすが銀座だなあ」ということだ。
それなら、もっと高いところ、しかも笑っちゃうほど意味なく高いところ連れて行ってやるよ、と表参道ヒルズを案内した。
銀座よりも人が多い表参道ヒルズ、その店の一つに入って、この服どう思うと聞いてみた。
キャミソールっぽいワンピースで、銀座の百貨店でさえ2万円程度の服だが、この服はよくわからないブランドの上、6万円以上の値札がついている。
「はあ?何でこれが6万円するんだ?生地だって大したことない、1桁多い。素人なら、値段が高いからいいものだと勘違いして買ってしまうかもしれないが、プロは騙せない」
テナント料が高いから仕方ないのかな、と言っていたが、自分のような素人目にもどう考えてもぼったくりである。
ところが、こういう雰囲気のいい店で売っているのだから、さぞかしいいものだろうと財布のひもがゆるんでしまうのか。
表参道ヒルズの店の大半はこんな感じであった。
バブル崩壊前は、どうしてこんな商品にこんな値段が付いているのだろうと思うような商品でさえ、高いものはその値段の高さ故にいいものだと人々は勘違いしていた。
モノだけでなく、土地も株も上がっていた。
しかもその値上がりは永遠に続くものだと思っていた。
しかし、バブル崩壊後は、そのようなある意味妄想も崩壊し、安くてもいいものを買うという、普通の意識に戻ってしまった。
だとすると、表参道ヒルズの異常な価格はバブルの予兆なのだろうか。
1年後、この表参道ヒルズの店の大半が潰れずに残っているとしたら、新たなバブル経済の始まりなのかもしれない。
バブル経済の熱狂とその崩壊を論じたのはこの本。
バブルが始まったときに波に乗り、崩壊する前に飛び降りることができれば、ハッピーなのだが、実際にはそのようなことは難しい。
そういう意味でこの本は勉強になる。
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熱狂、恐慌、崩壊―金融恐慌の歴史
著者:チャールズ・P. キンドルバーガー |
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